耳と人 人と耳 〜マダムキラー耳あか〜
はじめまして、うなぎ君です。
詳細は伏せますが、耳に関連する仕事に従事しております。
この世に耳で困っている人を減らすため、ブログを立ち上げてみました。
耳に関する仕組み、病気、予防法、治療法などなどを紹介していきます。
初回の今回はイントロ編。
耳と人の関係について、浅く広くさらっと流していきます。
"耳の病は人を苦しめます。揺り籠から墓場まで。"
おどろおどろしい文言を並べてみましたが、実際にそうなんです。
意外と知られていないのですが、、、
- 先天性難聴 あらゆる先天性疾患(生まれつきの病気)で最多
→生まれつき耳の聞こえが悪い赤ちゃん、、、とか
(下は難聴児が人工内耳を装着しているイラストです。いらすと屋さんより)
- 中耳炎 幼児の80%以上が罹患する(病気にかかる)と言われる
→子供の頃に痛い思いして鼓膜切開を繰り返して、
未だに耳鼻科に行くのがトラウマになっている人も多いはず
- 加齢性(老人性)難聴超高齢化社会の進行に伴い、激増
→ご近所さんや親戚にも居ますよね、耳が遠いおじいちゃん・おばあちゃん
他にも耳の病気はたくさんあるわけですが、上の3つの割合だけでも驚愕です。
耳の病気にかからずに天寿を全うできる人は、ごく少数でしょう。
"耳あかも病気!?"
余談ですが、私もこれまでの人生で1度だけ耳鼻科のお世話になったことがあります。
耳垢(みみあか)がつまりすぎて、、、汗
はてさて、これが病気と考えるかは議論が分かれるところではございましょうが、
我らが日本の誇る保険診療、その際に基準となる傷病名の中には、
- "耳垢"(じこう、と読みます。耳あかそのもの)
- "耳垢塞栓"(じこうそくせん。耳あかが穴に詰まってフタしてる状態)
- "複雑耳垢"(ふくざつじこう。穴の中で複雑に絡まり合った耳垢。解体に知恵の輪並みの難易度を誇る"あか"もあるそうな。)
- "軟耳垢"(なんじこう。柔らかいだけで病気扱いかよ。アメ耳の私としてはいつも心外に感じる病名。)
などが収載されております。
耳あか関連だけで、たっぷり4つも病名が存在しておるのですな。
ある日のどこかの耳鼻科クリニックでの風景です。
50代の身なりの整った品の良いマダムが、非常に思いつめた様子で医師に問います。
マダム「昨日から、左耳の聞こえが悪いんです。
ネットやらなんやら調べたら突発性難聴じゃないかって、すごく心配になって、、、
私の好きなKinKi Kidsの剛くんもそれで入院したって。」
医師「それは心配ですね、早速、耳を見てみますね。」
医師が耳を観察するや否や
医師「あー、、、 耳あかがたくさんありますねー」
マダム「(絶句、、、耳あかがいっぱいだなんて)恥ずかしい、、、」
医師が耳あかを取り除く
医師「掃除しましたよー。左の聞こえはどうですか?」
マダム「(やや不服そうな表情を浮かべ)、、、よく聞こえます。」
医師「それは良かった。念のため聴力検査しますか?」
マダム「(悩みながらも、恥じらいつつ)、、、いえ、大丈夫です。治りました。」
〜めでたし、めでたし〜
こんなシチュエーションが今日もどこかの耳鼻科で繰り広げられているそうな。
あなおそろしき 耳のあかよ
マダムが剛くんへ近くチャンスを冷酷無残に葬り去る
侮るべからず。
初回からいかんいかん。
さらっと流すつもりががっつり耳垢の話になってしまいました。
そういうわけで、人と耳は綿密に関係しているわけです。
耳と同じ感覚器である目にも似たようなことが言えますが、
目が見えなくなっても、耳が聞こえなくなっても、人は死にません。
一方で、心臓が動かなくなったり、肺が膨らまなくなったら、人は死ぬのに。
でも、死ねないからこそ、辛いんです。
目が見えないまま、耳が聞こえないまま、生きていくことを強いられる。
だから大事にしたいですね、耳、というのが、今回のまとめです。
強引にまとめきりました。
さて次回からは、テーマに沿って、より具体的な耳のお話を提供していきたいと思います。
(まさに、耳寄り情報!?)
固すぎず、分かりやすいように、をモットーに書いて参ります。
今後ともご贔屓をば。